読書力
読書するなら「読書力」
「毎日1冊読書チャレンジ」を始めて2週間が経ちました。もうすっかり三日坊主は卒業し、毎日の投稿を楽しみにしてくれている方が数名いらっしゃいます。小さなことでも、毎日コツコツ続けることで見えてくる世界や人間関係があると実感しています。今日ご紹介する本はこちら。
本を読む力とは何なのか。また、本を読むことの意味って何?そんな疑問に「読書によって~の力が身につく」という形で答えを示してくれます。読書の本質を考えたい方にうってつけの1冊だと思います。
目次
①読書は自己形成の糧、コミュニケーション能力の基礎
本を読む目的は様々だと思いますが、ここ最近は「自分と向き合う」ために読書をしていると言ってもいいでしょう。本を読むことで「自分自身」と話す機会が増えます。
現代では、多くの人がFacebookやInstagramなどのSNSを利用し、自分と向き合う時間がほとんどないように思えます。「将来や自分自身について考えよう」と意識して時間を取るなど工夫をしている方もいるでしょうが、「読書」はその一つの方法だといえます。
しかし、ただ本を読むだけでは勿体ないと感じてしまいます。何事も「~っぱなし」はよくないですよね。「読みっぱなし」になり、本を最初から最後まで読み切ったことに満足して、1か月後にはどんな内容の本だったか忘れている。これじゃあ悲しい。
「内容はあんまり覚えてないんだけど…」というくらいなら、極端に言えば読書する必要なんてないのかもしれません。ある程度の”危機感”を持って「読書」することで、新しい何かが見えてくる。この本でも、「読書力」をつけるためにも次のことが必要だと書いてあります。
多少なりとも精神の緊張を伴う読書が必要。
この意見には賛否両論あるかと思いますが、読書は単に情報の摂取のためにあるわけではなく、思考力を鍛え人間を作るものだと思います。
「仕事があるから読書する時間が取れない」その気持ちものすごくわかります。僕も今年の1~5月はほとんど読書することができていませんでした。「本当は読みたいんだけど、仕事で時間が取れない」と自分の中で言い訳を作り、読書する習慣を持てませんでした。
そのくせYoutubeとかは何時間も見てしまうんですよね。そうやって自己嫌悪に陥ることもしばしばでした。今はそうではありません。だからこそ、こうやって自分から発信できているんだと思います。「習慣は人間を変える」とは誰の名言だったでしょうか。(ノムさん?)
②「自分探し」⇒「自分づくり」
「バックパックを背負って自分探しの旅に出かけよう」電車の広告に書いてありそうですが、僕も「自分探しの旅をして世界中の国々を訪れたい」と大学一年生の時にかなり本気で考えていました。その時に、当時通っていたELS(English Learning Studio)という個人英会話塾の先生に次のようなお言葉をいただきました。
自分はここにあるだろ。何のためにアルバイトしてんだ?飲み会や旅行するためか?大学の4年間は、将来のために「自己投資」をする時だよ。
必死にアルバイトして貯めたお金を大した目的のない「旅行」に使おうとしていた僕に救いの言葉をくださいました。(結局大学一年の春に10日間、「アメリカ一人旅」を決行しましたが、もしリクエストがあればいつかそのことについても話します。。)
もしタイムマシーンがあって、当時の僕に一言言えるなら、僕はこう言うでしょう。「自分を探しても見つからないよ。何が人を作るかって?出会いが人を作るんだ。自己や自分というものは、自分一人で作るものじゃない」
本や人との出会いが、自分自身の世界観や価値観を形成し、自分自身の世界を作っていくんだと思います。
③日本のような資源を持たない国では、教育こそが資源
この本を読んでみて、自分の読書に対する価値観や向き合い方が精査されたと思います。これまで は「読書はいいことだ」のようにぼんやりとした捉え方でしたが、今は具体的に本を読む意義を他人にも伝えることができる。
自分自身を作るのは、人や本との出会いを通した経験をもと に、自分自身で物事を考える力を養っていくことで、己の価値観が形成され「自分」が作られていくのだと強く感じました。
「ベクトルを外側に向けて一歩踏み出そう。」この本で最も感銘を受け た言葉は、「日本のような資源を持たない国では、教育こそが資源」という言葉。自分の根幹に「教育」が あるからこそ、この言葉の意味は大きいし、生きる意味にもつながってくる。本を読もう。
”Live well, Read well”