しょぼい起業で生きていく(えらいてんちょう)
今日はこちらの本です。
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起業に興味を持ち始めたのは、昨年の年末から今年の始めにかけてカンボジアに行ったことがきっかけでした。これまでに見たことのなかった世界が目の前に広がっていて度肝を抜かれました。
ただ、現地に住んでいる人はそれが当たり前の生活。「僕はなんてちっぽけな世界で無知なまま、ぬくぬくやってたんだろ」と感じたんです。別にアメリカの生活に不満があったわけではありません。大学での日本語教員という仕事にも、もちろんやりがいは感じていたし、学生たちや職場の同僚や上司にも恵まれました。
ただ、「ここでの時間はこれ以上必要じゃない」と思ったんです。この年齢では信じられないくらいの給料も保障されているし、アメリカで出会った仲間がいるし、職場の同僚や上司も僕が来年も働き続けることを願ってくれていました。
それでも、「来年もよろしくお願いします」と上司に伝えた時に、ものすごく後味が悪かったんです。「あ、この選択はきっと違うんだな」と本能的に感じました。ただ、男に二言もないよな~と。
上司に来年も働きたい意思を伝えたその夜、正確には午前3時ごろでしたが、日本に住む兄から一本の電話がありました。「ばあちゃんが入院した」
その日は今年の3/5でした。端的に言うと、肺炎と腸にできた腫瘍の出血が原因で貧血状態になっていたんです。肺にも水がたまっていて、腸にできた腫瘍が出血したことで血液の量が減って心臓の働きが弱まっている。ただ、高齢(93歳)のため手術もできない。
コロナがニュースで大きく取り上げられるようになってきていたため、家族が面会することもできないとのことでした。「どうしてこのタイミングなんだろう」と思うと同時に、ばあちゃんが「日本に戻ってきて、本当にやりたいことをやりなさい」って言ってくれているのかな、など色々考えているうちに次の日の朝になっていました。
早朝、上司に「お忙しいところ申し訳ございませんが、5分だけ時間をいただけませんか」とメールし、時間を取っていただきました。正直に自分の気持ちや日本からの電話のことを伝え、前日の発言を撤回させていただきました。
すると、不思議と心が楽になったんです。日本に戻って何をするか明確に決めていなかったので、不安やリスクは計り知れなかったんですが、「この判断は間違っていない。ばあちゃんも背中を押してくれている」と覚悟を決めました。祖母は一命をとりとめ、現在も入院中です。未だに面会は認められていないのですが、来月会いに帰省する予定です。早くコロナの状況が落ち着いてくれるといいんですが…
さて、今回読んだ本の話をしましょう。印象に残った言葉です。
①どっちの選択肢を選んでもいずれ死ぬわけだから、選択肢を迷う意味はない
僕は優柔不断です。どうでもいいことで結構迷います。「今使ってるiPhone7もバッテリーの減りが早くなってきたし、iPhone SE買おうかな」と発売当日から約1カ月間悩みに悩んだ末、昨日注文して今日届きました。(笑)
「結局買うなら欲しいと思った時に買えよ!」と心の中のもう一人の僕が突っ込むんですが、なかなかうまくいきませんね。もちろん即決できる時もあります。「これほしい。買う!」Airpods Proの時はそうでした。僕はApple信者なのかな?笑
話が脱線しました。つまり、不必要に悩んでいる時間って無駄だと思うんです。だって、iPhone SEを買っても買わなくてもいずれは死ぬんですよね。それなら「これがしたい!これがほしい!」と感じた心の声に素直になれたら人生もっと楽になる気がしたんです。
まあ、何かほしい場合は金銭的な問題もありますけどね。伝えたいのは心の持ちようです。「悩むより、考えろ。そして、納得のいく答えを出すこと」
②子どもはパチンコ台じゃない
??当たり前でしょ?パチンコをやったことがない人はピンとこないかもしれませんね。自分の座った台は特別なんです。大当たりしてくれないと困る。1万円、2万円をつぎ込んでも当たりが来ない。期待に応えてくれない。でもそれじゃ納得できない。諭吉3枚目。結局当たらず、台に八つ当たりなんてことも日常茶飯事なんじゃないでしょうか。僕はそんなことしたことありませんが(笑)
要は、自分の子どもに期待しすぎる、自分の夢とかを詰め込みすぎるあまりに子どもを苦しめちゃいけないってことだと思うんです。自分の子どもでも別の人間ですしね。パチンコに限らず、携帯ゲームやガチャなどの課金を例にあげてもいいかもしれません。父親でもない僕が何だかすみません。笑 華麗にスルーしてください。
③最終的には家庭のネットワークを作りたい
この言葉を目にした時、ビビッと来ました。僕の人生で成し遂げたいこともここなんじゃないかって。
小学校高学年の時から僕のコンプレックスは母親でした。当時少年野球団に所属していたんですが、歯に衣着せぬ+空気が読めない母親は父母や僕の友だちにはあまり良い印象を与えていませんでした。子どもながらに感じていたんです。
母親が原因でいじめられたり、何だか自信がなくなったり、母親が恥ずかしいとさえ思うようになりました。「早くこの家から出たい」その一心で高校からは野球留学で地元の町を離れました。
大学を卒業してようやく母親と和解ができたんですが、当時は相当苦しかったんです。ただ、僕がこの世に生を受けたのはお腹を切って生んでくれた母親がいるから。嬉しい、悲しい、寂しい、いろんな感情を感じながら、人生を楽しむことができているのは母親のおかげということを大人になってから、ようやく理解することができるようになったんです。
何を伝えたいのか、僕みたいに家族関係で苦しんでいる子どもや若者が大勢いると思うんです。その苦しみを分かち合える僕が、その子たちの気持ちを聞いてあげられるんじゃないか、そう感じました。まだまだ具体的にこうしたいとかはないんですけど、ゆくゆくはそんな事業ができたらいいなあ。
今日はなんだかシリアスな話もちょこちょこ話してしまいましたが、ただの思い出話です!笑 ぜひこの本も読んでみてください。それではまた明日~。
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